モンキー125を二人乗り仕様にカスタムしたいと考えている方へ。モンキー125はコンパクトでクラシックなデザインが魅力ですが、標準仕様では二人乗りできるようには設計されていません。そこで必要になるのが、モンキー125で二人乗りができるカスタムキットです。カスタムキットには、タンデムステップやロングシート、タンデムバーなど、安全で快適な二人乗りを実現するためのアイテムの事です。また、法律面でタンデム仕様にした場合に申請が必要なのか、バイクの後ろに2人乗れるのは何歳から可能なのか、といった疑問についても解説します。さらに、二人乗りをしたときに、 どこを持つべきなのか、という基本的なポイントや、タンデムカスタムのメリット・注意点も取り上げています。この記事を参考に、モンキー125を二人乗り仕様にアップグレードし、バイクライフをグをより楽しんでみてはいかがでしょうか。
モンキー125 二人乗りキットでタンデム仕様にする方法
- モンキー125で二人乗り可能な条件とは
- 二人乗りできるための基本装備
- タンデムステップの取り付け方と注意点
- タンデムバーの選び方と役割
モンキー125で二人乗り可能な条件とは
モンキー125で二人乗りをするためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず第一に、道路交通法に従い、運転者が二輪免許を取得してから一定の期間が経過していることが求められます。具体的には、一般道路で二人乗りを行う場合は免許取得後1年以上、高速道路を利用する場合は3年以上の運転経験が必要です(モンキー125は原付二種なので高速道路は使用不可)。また、モンキー125自体の仕様も重要で、二人乗り対応の装備が備わっていなければなりません。例えば、タンデムシートやステップ、同乗者が安全に掴めるタンデムバーなどが必須です。さらに、車両の構造が二人乗りに適していることが条件となり、安全性を確保するために車体のカスタムが必要になる場合もあります。
また、安全面の配慮として、同乗者がヘルメットを正しく装着していることや、肌を露出しない服装を選ぶこと、また悪天候時には運転を避けることが推奨されます。これらの条件を満たすことで、モンキー125での二人乗りが可能になりますが、運転者と同乗者の双方が快適かつ安全に楽しめる環境を整えることが重要です。
法律で定められた運転者の条件
道路交通法では、二人乗りを行うための運転者には以下の条件が課されています:
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一般道路での二人乗り:免許取得後1年以上の運転経験が必要
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高速道路での二人乗り:免許取得後3年以上、かつ20歳以上(※モンキー125は原付二種のため高速道路は走行不可)
バイク本体の条件
バイクが二人乗りできるかどうかは、乗車定員の記載によります。モンキー125は標準で「乗車定員1名」となっているため、法的に二人乗りはできません。二人乗りを可能にするには、車両構造と装備を整えた上で、必要な手続きを踏む必要があります。
二人乗りできるための基本装備
モンキー125を二人乗り仕様にするためには、いくつかの基本装備が必要です。最も重要なのは、タンデムシートです。通常のシートでは同乗者の安全性が確保できないため、二人乗り専用のシートを取り付ける必要があります。タンデムシートには、快適性を重視したクッション性の高いものや、耐久性に優れた素材で作られたものなど、さまざまな選択肢があります。
次に欠かせないのがタンデムステップです。同乗者が足を置ける場所がなければ、乗車中のバランスを保つことが難しくなります。同乗者の安全性が大きく損なわれるため、ステップの取り付けは必須です。また、同乗者がしっかりと掴まれるようにするためのタンデムバーも重要です。このバーは同乗者の安定性を保つだけでなく、急な動きに対応する際の補助としても機能します。
これらの装備を正しく取り付けることで、モンキー125を安全かつ快適な二人乗り仕様にすることができます。さらに、装備の取り付けに際しては、プロに依頼するか、自分で行う場合は専門の工具を使用して確実に固定することが求められます。
二人乗りに必要な3点セット(保安基準第26条)
国土交通省の定める「道路運送車両の保安基準第26条」により、二人乗りのためには以下の3点装備が必要です:
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タンデムステップ(同乗者の足かけ)
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タンデムシートまたはタンデム可能なリアキャリア
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タンデムバーまたはタンデムベルト(同乗者が掴む握り手)
これらをすべて備えていないバイクでの二人乗りは、道路交通法第57条により「定員外乗車違反」として処罰される可能性があります。
【定員外乗車違反】
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反則金:原付 5,000円/二輪 6,000円
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違反点数:1点
タンデムステップの取り付け方と注意点
タンデムステップの取り付けは、二人乗り仕様にするための重要なステップです。まず、適切なタンデムステップを選ぶことが重要です。市販品の中には、モンキー125専用設計のものや、他車種から流用できるものがありますが、耐久性やフィット感を考慮して選ぶ必要があります。
取り付け作業では、ステップの位置が非常に重要です。同乗者が足を置いたときに、運転者の操作を妨げない高さと角度で取り付ける必要があります。また、ステップがしっかりと固定されていないと走行中に緩む可能性があり、大変危険です。そのため、取り付けの際には専用の工具を使用し、強固に固定することが求められます。
さらに注意点として、ステップが同乗者の体重や振動に耐えられるかどうかを確認することが挙げられます。安価なステップは強度が不足している場合があるため、信頼性の高い製品を選びましょう。最後に、取り付け後は必ず試乗を行い、ステップの安定性や安全性を確認することを忘れないでください。
次の動画はステップを純正グロムに変更した際の参考になります。
乗り心地は違和感ないですね。
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タンデムバーの選び方と役割
タンデムバーは、二人乗りを安全かつ快適に行うために欠かせないパーツです。同乗者がしっかりと掴まれるように設計されており、長時間のツーリングでも疲れにくくなる効果があります。タンデムバーの選び方としては、まず素材と強度に注目することが重要です。アルミニウムやスチール製のタンデムバーは耐久性が高く、長期間使用することができます。
形状も重要な要素です。握りやすい形状や、同乗者の体にフィットするデザインのものを選ぶことで、快適性が大きく向上します。また、モンキー125の車体デザインにマッチしたものを選ぶことで、全体的な外観を損なわずにカスタムを楽しむことができます。
取り付けの際は、車体の強度を十分に考慮する必要があります。特に、バーの固定部分が車体にしっかりと取り付けられているかを確認することが重要です。安全性を確保するために、取り付け後に必ず試乗を行い、固定具合や使い勝手を確認しましょう。これにより、二人乗りをより安全で快適なものにすることができます。
まとめ
同乗者が安心して掴まるためには、タンデムバーの存在が重要です。選び方のポイントは:
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素材と耐久性:スチール製やアルミ製など信頼性の高い素材を選ぶ
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形状の工夫:握りやすく、手が疲れにくいデザイン
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車体との一体感:見た目の調和も考慮して選びましょう
固定部分の剛性を高めることで、急な揺れやブレーキ時にも同乗者が安定します。
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モンキー125 二人乗りキットで実現するカスタム
- ロングシートのメリットと選び方
- バイクの後ろに2人乗れるのは何歳から?法律解説
- タンデム 申請は必要?手続きの流れ
- モンキー125用おすすめキット紹介
- 初心者向け!安全なタンデムの心得
ロングシートのメリットと選び方
ロングシートは、モンキー125を二人乗り仕様にカスタムする際に非常に役立つアイテムです。その最大のメリットは、同乗者が快適に座るための十分なスペースを確保できることです。通常のシートでは前後のスペースが限られているため、長時間の乗車で同乗者が窮屈に感じることがありますが、ロングシートを使用すればその問題を解消できます。
また、ロングシートはシート全体の形状がフラットなものが多く、ニーグリップもしやすくなります。その結果、運転者と同乗者の双方が安定して乗車できるため、二人乗り中の安全性が向上します。さらに、シート素材も重要な選択ポイントです。防水性や通気性に優れた素材を選ぶことで、快適性をより高めることができます。
取り付けに関しては、車体との互換性があるかを事前に確認してください。純正品やモンキー125専用設計のロングシートを選ぶことで、スムーズな取り付けが可能になります。カスタムを楽しみながら、安全で快適な二人乗り環境を整えましょう。
シートの選び方と快適性の確保
ロングシートは、二人乗りにおいて最も快適性に影響するパーツです。選ぶ際のポイントは:
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クッション性と耐久性のバランス
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防水性と通気性のある素材
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フラットな形状で安定した座り心地
互換性の確認をした上で、専用品の利用を推奨します。
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バイクの後ろに2人乗れるのは何歳から?法律解説
日本の道路交通法では、バイクの後ろに乗る同乗者の年齢に明確な制限は設けられていません。しかし、安全面を考慮すると、一般的には同乗者が適切に足をステップに置ける身長や体格であることが望ましいとされています。また、同乗者が子供の場合、運転者がしっかりと管理できる状況でなければ、事故のリスクが高まるため注意が必要です。
一方で、運転者には法律上の条件が課されています。前述の通り、免許取得後1年以上の運転経験が必要です。これは、二人乗りには通常の運転以上に高いスキルが求められるためです。また、高速道路での二人乗りは免許取得後3年以上、かつ運転者が20歳以上であることが条件となります。
これらの法律を理解し守ることが、二人乗りを安全に楽しむ第一歩です。さらに、実際の運転では同乗者の行動が運転者に与える影響を考慮し、運転中のコミュニケーションを重視することが重要です。
まとめ
法律上、同乗者に明確な年齢制限はありませんが、安全の観点から以下が推奨されます:
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ステップに足が届く身長
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ヘルメットがきちんと被れる体格
未成年の同乗者の場合は特に、安全教育や運転中の配慮が求められます。
タンデム申請は必要?手続きの流れ
モンキー125は原付二種に分類されており、構造変更申請の手続きについては市区町村が管轄するのが一般的です。しかしながら、現在の制度や実務の中では多くの不透明な点が残されており、いわゆるグレーゾーンと呼ばれる状態になっています。
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多くの市区町村では、構造変更に関する正式な申請様式や手続きのフローが整備されていないことが多く、対応が不統一です。
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申請内容に対する判断が自治体の担当者に委ねられており、同じ都道府県内であっても市区町村によって対応がまったく異なることも珍しくありません。
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タンデム化に関連する改造が行われた場合、保険会社によっては改造内容に応じて補償の適用条件が変更される可能性があるため、事前の連絡と確認が必須です。
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また、構造変更後の定員変更が住民票情報と軽自動車税の申告内容に影響する場合もあり、予期せぬ手続きの手間が発生することがあります。
このような実情を踏まえると、モンキー125を二人乗り仕様にカスタムする際は、事前に管轄する市区町村の窓口へ出向き、必要な書類や対応方針について直接確認を取ることが、最も確実かつ安全なアプローチと言えるでしょう。また、改造内容が明確に伝えられるよう、写真や図面、装着予定の部品資料などを持参すると、スムーズに相談が進む可能性が高まります。
とはいえ、グロムのステップを装着することや、シートの変更、グラブバーの装着などはけして違法ではないので、カスタムして現物を見せるほうが、審査する側からしても対応しやすいでしょう。
申請が通るかどうかは市区町村次第なので、まずは市区町村の許可を得てから保険会社に相談したほうがスムーズに進む可能性が高まります。
補足提案:もし「構造変更や申請は不安…」という場合は、同系エンジンを搭載した2人乗り対応のグロムをベースに、モンキー風カスタムをするという選択肢もあります。
ただし、グロムのヘッドライトを丸目化すると、かわいい感じではなく、ネイキッドのように渋い感じになりますので、モンキー125とはテイストが違ってきます。
とはいえ、この補足提案は車体購入前じゃないと意味ないですね(-_-;)
もしグロムを丸目ライトに交換するならば、以下の動画が参考になると思います。
モンキー125用おすすめキット紹介
モンキー125を二人乗り仕様にするためのおすすめキットには、以下のようなアイテムがあります。まず、タンデムシートは必須アイテムであり、快適性と安全性を両立させるための重要なパーツです。特に防水性やクッション性に優れたモデルが人気です。
次に、タンデムステップは同乗者の安全性を確保するために欠かせません。信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことで、取り付け後のトラブルを防ぐことができます。また、同乗者がしっかりと掴まるためのタンデムバーもおすすめのアイテムです。握りやすいデザインや、車体にフィットする形状のものを選ぶことで、乗り心地が大幅に向上します。
さらに、リアサスペンションの強化キットも検討する価値があります。二人乗りでは車体にかかる荷重が増えるため、サスペンションの性能が走行安定性に直結します。このようなキットを活用することで、安全性と快適性を両立したカスタムが実現できます。
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初心者向け!安全なタンデムの心得
初めて二人乗りを行う場合、安全性を確保するためのポイントをしっかりと押さえることが重要です。まず、運転者は急な操作を避け、同乗者が不安を感じないようにスムーズな運転を心がけるべきです。また、同乗者には乗車中の基本的なルールを事前に説明し、運転中に体を大きく動かさないよう伝えておくことが必要です。
さらに、装備面でも安全性を高める工夫が求められます。同乗者にはヘルメットの着用を徹底させ、肌の露出を避けるための服装を選ぶように促しましょう。また、二人乗りを行う前にはタイヤの空気圧やブレーキの効きなど、バイクの基本的な状態を確認することが欠かせません。
二人乗りを安全に楽しむためには、運転者と同乗者の協力が不可欠です。コミュニケーションを大切にし、信頼関係を築くことで、二人乗りがさらに楽しい体験となるでしょう。
モンキー125 二人乗りキットの導入で実現するポイント
- 二人乗りに必要な装備を揃えることで、安全性を向上させる
- タンデムシートやステップを適切に選び、快適性を確保する
- タンデムバーの取り付けで同乗者の安定性を高める
- ロングシートを活用し、長時間の乗車でも疲れにくくする
- 道路交通法を遵守し、運転者の条件を満たす必要がある
- 必要に応じて自治体や保険会社への確認を行う
- バイク全体のカスタムで二人乗りに適した仕様に仕上げる